TRIO JR-500S 音量調節部分が変  キャリブレーター

往年のトリオの受信機を入手しました。火入れは勿論、クリーニングさえやってません。コリンズタイプのWスーパーとの事です。
キャリブレーター基板とオンオフスイッチです
大きい赤丸内がキャリブレ基板。
ちょっと見にくいですが水晶発信器らしいです。
搭載されてる水晶片は古典的なFT-243型。
周波数はなんと3500Kc/sと銘打ってあります。

オンオフスイッチは左上の小さい赤丸内に見えます。
RF GAINのシャフトを強く引くとスイッチオン。
又 強く押すとスイッチオフですが相当に強く引いたり押したり
せねばならないです。

尚 キャリブレーター基板が付属していたらしいですが
部品を集めて自分で装着することになっていたようです。
正面パネル ブラックパネルカッケーです。
左右対称で操作箇所が少ない。

メインノブの回転方向はいかがでしょうか?

プリセレクターの右に前の持ち主のコールサインが。

価格を下げる為か幾つか簡素化したところがあります。
上斜め後ろ
電源トランスがパネルの直ぐ後ろにあります。
右手前隅のケミコンと入れ替えるべきでした。

向こう側右隅みのケースの手前にあるのがキャリブレータ基板。
別の個体ではこの位置にオーディオの出力トランスを
変更設置する例があります。

中間周波増幅段のIFTとして小型のメカフィルを使っています。
そして一段目のフィルターは国際のK型メカフィルを換装する為の
取付穴があけてあります。

背面右下のアンテナ端子の左にUHFタイプの同軸コネクターを
配した物もある様です。

左下フューズホルダーの右には四角い穴があり
画像では見えませんが115V 230Vの切り込み文字
がありましてシャーシが輸出品と共通だと分かります。
シャーシ内部

高周波同調コイルが簡略化されています。

真ん中の赤い色の基板はVFOでしょうか?

左端に見える赤い色のビニール戦はアンテナからの同軸線
ですが配線が不自然。

変な音量調節部分

JR-500S 受信機の回路図 その1

赤丸で囲った部分 音量調節部分ですが一般的ではないです。
低周波信号が可変抵抗器のワイパー端子に接続されています。

さすがに実機の配線は下の回路図の様になっています。
JR-500S 受信機の回路図 その2
この回路図は海外のサイトからのものです。

赤丸で囲った部分が正しい接続方法です。
低周波信号は可変抵抗器のワイパーで分割されて
アンプの入力信号として正しく接続されています。
実機はこうなっています。
この配線が一般的です。